理事長挨拶
周辺地域の中心地として人々をつないできた福島駅。
魅力あふれる福島をよりたくさんの人々が交流するまちへ
福島駅東口地区市街地再開発組合理事長 加藤眞司
福島の入口としてふさわしいまちづくりを進めていく
再開発事業・再開発組合について
昭和40年代に第1回目の再開発事業を行いましたが、年月が経ち耐震補強が必要な建物が出てきたり、皆さんのニーズも変わってきたりしています。そこでこの度、新しく再開発事業をおこなうことになりました。
今回の計画では、商業施設やコンベンションホール、オフィス事務所、ホテルが入った複合施設を検討しております。福島市は福島の入口ですから、県外から来訪する方々を迎える玄関口としてふさわしい品格のある建物を作る予定です。
私たち再開発組合は、中心市街地における公共施設の再編整備、都市機能の配置、風格ある県都を目指すまちづくり構想をコンセプトとして活動しています。具体的には、事業をおこなうにあたっての計画立案や調整の役割を担っています。
再開発事業を進めるため、これまで住まれていた方々にお願いをして、引越をしてもらいました。そのため、福島県の玄関口として新たな魅力を打ち出せる再開発となるよう、尽力したいという思いがあります。
周辺地域をつなぐ中心地、そして山々に囲まれた美しい景観が魅力の福島
福島駅の役割・魅力
福島駅を降りるとすぐに吾妻連峰を始め、信夫山、花見山を望むことができます。
3月過ぎの吾妻連峰には雪は残っていて、その雪がウサギの模様に見えます。昔から「種まきウサギ」といい、季節の訪れを告げる光景となっています。花見山には年中花が咲いており、春には信夫山の桜も綺麗です。こういった福島の山々との調和を意識して、再開発をおこなっています。
そんな福島駅の役割は、福島の各エリアに赴く際の起点であることです。さらに山形新幹線の出発点であり、関東から来た場合も東北の玄関口でもあります。
また交通の起点となる福島駅周辺は、果物や野菜類がとても美味しいという魅力もあります。サクランボや桃、リンゴ、梨、ぶどうなど多種多様な果物を年中通して生産しています。震災後は出荷が落ちてしまいましたが、だんだんと回復しつつあります。
工事をしている間も人の流れを止めない、これが成功の鍵を握るポイント
再開発をおこなう目的・目指すまちづくりの姿
「ずっと人の流れを止めないように努力をしていくこと」が1番のポイントだと思っています。そのため、工事をしている間にも福島駅を中心として、人の流れを止めないよう様々なイベントを企画しています。2022年4月頃からこの取り組みは始まっていて、7月になると七夕や「わらじまつり」を開催予定です。
今回の再開発事業の最大の目的は「風格ある県都を目指すまちづくり構想」の実現です。複合施設を作ることによって人が集まり、人が集まることによって、交流が増え、コミュニティができ、まちが活性化していきます。
風格あるまちづくりの基本となっているのは、”相乗効果”です。特に重視しているのは「にぎわい空間」「つどい空間」「いこい空間」「すまい空間」の4つの共創空間です。これらを満たしたまちづくりに、官民連携により取り組みます。
福島での人々の交流が絶えず続いていってほしい
地域の皆様へ
一言では言い切れませんが、広域からの来訪者の方々と、福島県の方々が街中で交流してくれることを期待しています。これからの相乗効果を期待し、工事期間中についても人々の交流を絶やすことなく、ずっと続けていければと思っております。